NSNotificationCenterを使う最もポピュラーなケースとしては、非同期で通信を行い(NSObjectのサブクラス等)、受け取った結果を画面(UIViewControllerのサブクラス)に通知して反映する場合だと思います。大抵のサンプルもそれを前提にしていますよね?
今回やりたかったケースでは、画面と通信を行うクラスの間に通信を管理するクラスを作り、画面⇄管理⇄通信というふうに連携します。つまりNSObject→UIViewControllerと通知を投げるパターンの他、NSObject→NSObjectと通知を投げるパターンが発生するのです。
このNSObjectからNSObjectへの通知がくせ者でした。
例えば、下記のように通知を投げるとします。
NSNotification *notification = [NSNotification notificationWithName:@"DownloadComplete" object:self]; [[NSNotificationCenter defaultCenter] postNotification:notification];通常であればこのように受取側を書くと思います。
NSNotificationCenter *notificationCenter = [NSNotificationCenter defaultCenter]; [notificationCenter addObserver:self selector:@selector(receiveDownload) name:@"DownloadComplete" object:nil];ところが、この記述ではreceiveDownloadメソッドは呼ばれません。(エラーも出ません)
色々調べた結果、今回のケース(NSObject→NSObject)では受取側を下記の様に記述しなければならないようです。
NSNotificationCenter *notificationCenter = [NSNotificationCenter defaultCenter]; [notificationCenter addObserverForName:@"DownloadComplete" object:nil queue:nil usingBlock:^(NSNotification *note) { [self receiveDownload]; }];addObserver:selector:name:object:でなくaddObserverForName:object:queue:usingBlock:の方を使う必要があったようです。
これでDownloadCompleteの通知が投げられた際に、receiveDownloadメソッドが呼ばれるようになりしました。
めでたし、めでたし。