2012/02/09

「ぐぐっと!急上昇ワード Android」の誕生について。ちょっと昔話


10万ダウンロードというひとつの区切りを迎えた今、ちょっとこのアプリについて振り返ってみたいと思います。
(Androlibの情報によると、Android Marketにてダウンロード数が50,000を超えるアプリの割合は3.8%とのこと)

まずこのアプリをひとことで説明すると「トレンドキーワード検索・共有アプリ」です。
しかし最初からこのアイデアがあり、実現しようとアプリをつくったわけではありません。
(AndroidをターゲットにしたのはJavaの方がなじみがあったからですが)

まず最初に考えたのは「できるだけ端末から削除されないようなアプリをつくろう」というものでした。
一発ネタ的なアプリはおもしろいけどすぐ飽きてしまうし、誰もが使うような定番アプリは競争が激しい。
そこで何度も使えて、消さずに残しておいてもいいやと思ってもらえるようなアプリのネタを考えることにしました。

「Amazonのロングテールならぬロングターム戦略や!」と言ったとか言わないとかw

そしてネットをいろいろ巡っているときに「Google急上昇ワード」がネタとして良いかもしれないと思い、さらに調査を続け、キーワード・ランキングをツイートするTwitterBotがそこそこフォロワーがついていることを確認しました。
また同じようなアプリについて調べたところ、Androidには同種のアプリを見つけることができませんでした。(iPhoneにはランキングを紹介するアプリが1本だけありました。今ではiPhone/Androidとも、同種のアプリが多数あります)
「この方向はアリかも」と採用しました。

次にネタのベースが決まったところで、アプリとしてはどうしたらよいだろうかと考えていきました。
キーワードのランキングが見られるだけではアプリとして面白みに欠けるので、プラスアルファが欲しい訳です。

更新されるキーワードを眺めていると、時々知らないキーワードが出てきます。そうすると自然に検索して調べたくなります。
こうしてキーワードのランキングから任意のワードの検索ができるアプリのアイデアが生まれました。

結果このアイデアは大正解。検索という能動的な機能に結びつけたことが、当初のコンセプト(端末から削除されないようなアプリ)を実現できた一番の要因であると同時に、単なる情報収集ツールではなく、暇つぶしツールとしても「使える」アプリになり、10万ダウンロードを実現できた要因だと思います。

実際このアイデアが正しかったのは、その後同種のアプリがiPhone/Android向けに多数リリースされていることが証明していると思います。

爆発的にリリースされるアプリが増えている現在は、上記のようなアプリの作り方では、結果を出すのは難しいのではないかと思います。また既に多種多様なアプリがリリースされているので、差別化ばかりを考えると、ニーズのない誰得なアイデアばかりになってしまいがちです。
そんな状況においては、定番ジャンル・競争の激しいジャンルでも、後発だろうと先行者よりも良いアプリをつくってやろうという気概と実行力が必要ではないかと感じています。

ただし本質としては「ユーザに価値あるサービスを提供すること。そしてそれがたまたまアプリという形であった」になっていないとダメなのでしょう。

これまでアプリをつくってきて、思ったこと感じたことををつらつらと書いただけのエントリになってしましましたが、改めて、これからも楽しみつつアプリをつくっていきたいと思いました。

「ぐぐっと!急上昇ワード Android」10万ダウンロード突破

Androidアプリを公開しましたのエントリで初登場した「ぐぐっと!急上昇ワード」が10万ダウンロード突破しました。(昔のエントリには今みるとなつかしい画面がw)

お使いいただいているユーザの皆様をはじめ、少しでも興味を持ってダウンロードしてくれた方、レビューに取り上げていただいたサイトおよびメディアの方々に改めて感謝申し上げます。

公開してから1ヶ月で5000ダウンロードを超えたので、当時として順調な滑り出しと思います。
なにせAndroid OS 1.6の時代、ほとんどはdocomo SO-01B(Xperia X10)のユーザです。
(当時はアプリを日本にしか配信していませんでした)

そしてリリースから1年後、機能追加も一段落しダウンロード数は7万を超えています。
また、この時のアップデートでアイコンのデザインを変更しました。

そしてさらに10ヶ月、10万ダウンロード突破となりました。

始めてリリースしたアプリがここまで上手くいかなかったら、自身のスマートフォンに対する取り組み方も違っていたと思います。

機能についてのアイデアもまだまだあります。
引き続きのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

Android Market「ぐぐっと!急上昇ワード」

2012/02/02

Corona SDKで日本語のアプリ名をつける方法

昨日の勉強会でも質問に挙がっていましたが、最初問題になるところですよね。
ということで現状私がやっている方法をまとめてみました。


まずはiOSの場合。

build.settingsplist"CFBundleLocalizations"の設定を追加します。
下記の場合は"ja"と"en"を設定しました。
※plist周りについてはネイティブでの開発の情報をググるといいと思います

--build.settings(抜粋)
settings =
{
  ...
  iphone =
  {
    plist =
    {
      CFBundleLocalizations = {
        "ja",
        "en",
      },
      ...
  },
  ...
}
さらに追加した言語にあわせ下記のようにファイル
ja.lproj > InfoPlist.strings
en.lproj > InfoPlist.strings
を作成します。


それぞれファイル内には"CFBundleDisplayName"を設定します。

・ja.lproj/InfoPlist.strings
CFBundleDisplayName = "なでうさぎ";


・en.lproj/InfoPlist.strings
CFBundleDisplayName = "NadeUsagi";


これでビルドするとiPhoneの言語環境が日本語の場合は「なでうさぎ」と表示され、英語の場合は「NadeUsagi」と表示されるアプリになります。


※日本語および英語以外の場合も「NadeUsagi」と表示されるようです。
 他2〜3言語で試した限りはそうでした
※言語コードを増やせば他言語のアプリ名も付けられるようになります
※Buildダイアログの「Application name:」は「nadeusagi」のまま変更は加えていません
※ひとつのバイナリで言語に合わせたアプリ名に出し分けることが可能ということになります


さて次はAndroidの場合です

Buildダイアログの「Application name:」を変更します。
日本語のアプリ名にしたい場合は「nadeusagi」を「なでうさぎ」と変更してビルドします。


簡単ですね。といきたいところですが、このアプリは日本語以外の環境でも「なでうさぎ」と表示されます。

※残念ながらひとつのバイナリで言語に合わせたアプリ名に出し分けることはできないようです
こうやればできるといった情報をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひご教授ください。

日本でしかリリースしないアプリであればこれでOKだと思いますが、ビジネス的にはそんなことは考えにくいので、アプリのリリース先(国)との兼ね合いで別アプリにするとか、英語名に統一するとかの判断が必要なのかも知れませんね。

そういえば以前Coronaの会のMLに投稿された日本語+半角英字のアプリ名も実機転送までは問題なくできました。すでに修正されてるみたいです。


ちなみに、アプリ内のテキストを言語毎に切り替えて多言語対応のアプリにしたい場合は、下記のブログで紹介されている方法がわかりやすかったです。

Corona SDK: Localization made easy - BLOG - Monkeybin
http://monkeybin.no/blog/archives/2011/09/18/corona-sdk-localization-made-easy/

Storyboard API [Corona SDK]

2/1に渋谷のGMOさんで開催されたCoronaSDK 勉強会 in 渋谷にてLTをしてきました。

日本Coronaの会の山本さんから「LTしませんか?」と振っていただいたので、せっかくの機会なので軽くお話しさせていただいた次第です。

お題は最近Corona SDKに実装された「Storyboard API」にしました。
※iOS5のStoryboardとは別物です

このAPIは以前紹介したDirector Classの機能を本家が実装したもので、自分自身でも調査の必要があったのと、"Hello World"の次には、こういった「画面遷移や画面管理の機能を勉強すべき」と思っているので、これからCorona SDKをやってみようという方には良いのでは?と思ったからです。

スライドはこちらになります。
最初は公開されているサンプルを説明したスライドを作成していたのですが、もう少し実用的なサンプルがあった方が良いよなぁと思いはじめてしまったので、追加で「CoronaSDKでゲームっぽいものを作ってみた」のアプリをStoryboard APIに直したものをGithubに公開しました。
https://github.com/keygx/PacPacDroid

Storyboadの他にもPhysicsやcollision等も使っていますので、これからCoronaでアプリをつくってみたいと思っている方や、"Hello World"の次に進みたいんだけど情報が無いwとお悩みの方などのお役に立てれば幸いです。
ただ、メモリ管理とかに気を配ってないので、もしかするとアレかも…

イベントの方は盛況であったと思います。
一番前に座ったのと、自分のLTばかりに気がいってあまり周りを見る余裕がなかった(反省点1)
あと自分のアプリをもう少し宣伝した方が良かったなぁ(反省点2)

色々と良い経験をさせていただきました。
ありがとうございました。